FUSHIGIYA ARCLIER

 設計工房 ふしぎや

NEWS

40th anniversary  2023.5.5
              瀬古がイカンガーを抜く! TDLのオープン! ・・当事務所設立と同じ年ににあった忘れられない出来事です

              2023.6.6 40周年を記念して何か少し新しい事を!と考えて英文表記を変える事にしました
              これまでは FUSHIGIYA ARCHITECT OFFICE+DESIGN でしたが
              これからは FUSHIGIYA ARCLIER となります(ふしぎやアークリエ)

              アーキテクトとアトリエの合成語ですが、、基礎伏せ図を描いている時に ふと降りてきたネーミングです
              案外ありそうでないし、シンプルで、気に入ってます!!

              瞬発力とユニークな発想を大切に + + ますます今後のfushigiyaにご期待ください!

WINTER2023

青森県階上町のスーパーの直近にちょっと変わった2LDK×2棟とシングル(学生)向け賃貸を計画中
都市離脱して海や山を望む生活は今や全国的な展開を見せていますが、そんなあなたにドンピシャな
”基地”をご提案いたします     soon !

AUTUMN2022

岐阜の和紙工房さんに頼んで「月の紋様」のイメージで和紙を作ってもらいました
和室の折上げ天井に貼り込んで、薄明かりに映える月を室内に



WORKS

建築デザインの実積

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HOME ground
(住宅)

■長く住まわれる住宅は
「安全で 便利で ひと味違う お洒落な感じがいい」

あれがいい これがいい と言い乍ら 内心予算にヒヤヒヤも またおかし

”予算調整もデザインのうち”

MEDICAL ground
(医院)

■公共的な安心感の時代から
専門性や個性をより表現した多様化の時代へ

想定されていない状況が発生することは珍しくなくなりました
フットワークを軽く フレキシブルな都市装置が求められています

SHOP ground
(店舗)

■ ”少しお洒落して街を歩きたい”

心地よい緊張感が「お店を街を」作ります。いいウツワには”素敵なもの”が乗っていて どちらも響きあう必要があるのです

花や音楽、絵画や短い文章がときめきのきっかけを作ってくれるのです

DESIGN ground
(デザイン)


■外観を作る
 ロゴ・マーク・サインを作る
 オーダーで家具を造る

そこに必要なものを立体的に提案します

soon




PICKUP

平屋(茶空間)平屋(茶空間)
home
朽ちた木戸を開けると山の向こうに薄らと月
ところどころに散りばめた月の足跡を楽しむ和の平屋の住宅です
美濃の工房さんに作って頂いた和紙は一番の場所で その美しさを放っています

♪Blue moon by Julie London

柳にかえる
shop
店の名前を伺ったとき「これはいける!」と直感
揺れる柳に飛びつくかえるの画が鮮明に浮かびました

通りからチラッと見えるようにすればフリーのお客さんは入りやすそうです
インテリアは渋く素材感を前面に出して、メニューはお安くで勝負!

北日本ハーバーインダストリー
office
斜張橋を越えたら・・広がる海をバックに見える
真っ白なオフィスと船はあまりにもお似合いです

「世界の海は自分たちの仕事のフィールド」という象徴としてエントランスに
地球の1000万分の1の縮尺の天窓を設け、光と重合する未来の象徴としました





ROOM TOUR MOVIE
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完成見学としてお見せできることもありますが入居前はギリギリ都合が合わなくなってしまうこともしばしば。そんな時のために工事完了後の短い時間で撮影した映像がこちらです。

住宅やお店、クリニックなどアラカルトメニューをお楽しみください。

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NICE PLAY !

街並みへの感謝

第29回八戸市景観賞・まちなみ空間部門受賞!

坂中ビレッジプロジェクトR
レストラン/spread

一つは障がい者就労支援のレストラン
もう一つは地域の憩いの場としてのホール

どちらも小さな木造の平屋スタイル
寄り添うように並んで建っています


茶室が組み込まれているので
「少し習ってみたいな」
と思う心の後押しをしてくれます

自身にとっての「新しい心」は
地域にとっても光となり得るでしょう


坂中ビレッジプロジェクトH
ホール/canvas

実はこのホールには「楽しいいたずら」
が仕掛けてあるんですが
五線譜が読める方は・・「なるほど!」
(ボーナスヒントです)



緑に包まれている建物ですが
少し違った見方を考えていました


「中にいる人は緑を背景にして見せたい」

そうすることで穏やかな構図が生まれ
時間ですら・建物の中ではゆっくりと流れて
くれるような気がしたからです

movie LinkIcon 

坂中PROJECT デザインの視点

基本コンセプト

数社による設計競技をくぐり抜けて得た計画でしたが、その中の設計条件に「地域に愛されるために」という文面がありました。
愛される、即ち建物としてはよく使われるという意味になりそうです。では使う側から見た「いいね」は何でしょう。寄り添う形とはどんなものなのか、所有者と使用者に共通の「これはいいね」探しです。
                        「セパレートにして緩く繋ぐ」
見つけた答えは「用途別に2棟とする」アイデアでした。メリットとして営業/保守上の管理がし易いこと。ツインでアピール出来ることが可能だということです。双方をがっちり繋ぐのではなく透明感のある樹木群として茶庭も兼ねることが出来れば印象はいいでしょう。木造平屋は見た目も小ぶりなので親しみやすい印象にはなるだろうと思いました。後々に建築可能な敷地の余地も確保出来ます。

外観について

■多様性の表現として外壁をブレンドして用い、元々の土地の雑草のイメージは茎としてテラスの柱に転写しました。斜めな柱ですがトータルで右と左でちゃんと釣り合っています。いわゆる「人」の概念です。軒下の暗がりは普通の飲食店では格好もいいのですが、今計画全体の主旨を鑑みて天窓による明かりを配しました。就労支援施設としての希望のアイコンです。

レストラン棟

■レストラン棟では3帖小間の茶室的個室がポイントです。本格的と言うより「親しみを持って頂けるような」自由な使い方の緩衝装備です。私を含め 一般の人々には縁が遠く感じられるお茶の世界ですが、これを身近に楽しむことが出来るならきっと嬉しいニュースとなるでしょう。実営業では1人1000円程度の体験貸し切り料金にしているそうです。

ホール棟

■ホール棟では野外との繋がりを注視しました。単体での催し物は大規模なものは不可能ですが、例えば駐車所までを使って「タウン祭り」程度までの広さで使いたいというケースもあるでしょう。小さな建物だからこそ より庭との連係を考えた平面プランが望まれました。

最終的に切妻屋根のレストラン棟とフラット屋根のホール棟となった訳ですが、同じ形状で揃える手法ではなく「似てるけどちょっと違う」まるで兄弟のような存在をモチーフとしてデザインを考えました。仲良さそうに二人が並んで建っています。



第25回八戸市景観賞・まちなみ空間部門受賞!

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Art Gallery 計画〜彩画堂

一階は画材や珍しい文具、額装などのお店
二階は広々としたギャラリーとカフェ

「ストリート」と称して年間契約で借りることのできる
幅70cmのパーソナルギャラリーがあります
作者紹介や新人発掘など様々な使い方が可能です

絵画はもちろんのこと、立体系の作品も展示可能です
詳しくはお店にご連絡ください
SAIGADO Artforce Gallery / 0178-24-4222

彩画堂/デザインの視点

基本コンセプト

「画材」の言葉に感じる高く広い拡がりは、まるで地動説の時代の海の向こう側までを連想させてくれます。
(まさに仙台市天文台の展示物が思い出されます!)
色とりどりなのは地球がベースだからでしょう。実に細やかな部分に見とれているうちに今度はこちら側が巨大だということに気付かされます。縮尺感が何度も入れ変わる不思議な体験です。それは「全く違うアプローチをしてみよう」という予感になりました。

いずれロゴマークを作ることになるタイミングを平面プランの初期段階から始めました。最終的に特徴的なプロポーションの名画を店名のイニシャルになぞって配置するデザインとなりましたが、さらにそのレイアウトをそのまま天窓としてギャラリーに落とし込むアイデアに繋げました。「光はテーブルさえも貫き、見返す視線は天上へ向かう」というイメージは実体験から得た物です。空からの眼差しが既視感を経て具象へと結びつきました。

外観について

■絵画的な気分で黄金比のプロポーションを見ても、立体と平面ではまるで捉えが違うことは理解しつつも どこかに利用出来ないかと思っていたところ「外壁の割り付けデザイン」への転用を思いつきました。目地ラインを縦横に描き入れ乍ら美しい比を踏まえつつも、壁材は余すことなく最小数量に抑えています。ここでまた割付から平面への思考へとフィードバックすることになります。

■道路から見える面には「見えないものが見える」仕掛けがあります。壁のモニュメントとして取り付けた薄いガラスの庇ですが、日時計のように影を落としてくれるのです。ガラスの厚さは6ミリなので屋外では殆ど見えません。もともとキャンバスのような白い壁面ですから、影は自由に絵筆のように動き回ってくれるのです。


■見える部分には様々な手を入れましたが、メインサインは壁のペイントとして文字部分を「抜き」にしました。「私どもは黒子の存在なんです」という施主の談話からもシンプルで属性のなさが望まれました。クールグレイのペイントサインやアクリルとステンレスで作った車止め、ワイヤーガードなど目立たないように各所でお座りしています。

絵筆の感性

■画家に限らず表現するために手に持たれる道具には、小さく繊細な伝達因子が潜んでいるような気がします。何度も繰り返されるドローイングに敬意を表するように、筆致の瞬間を思い出すように、その動きの柔らかさを想像しながら、閉じられた空間の密度を計画の中でコントロールする楽しさは、難解な分だけ至福な時間です。見えるはずのないものをさらに想像し、しかもそれらに負けない感性が必要だと感じました。

壁の本質

■設計の目指すものは施主との共通する理想の実現です。しかしいろいろな観点で「割合」は違っていて、具現化可能な建築知識、地域やトレンドへの抵抗感、対費用効果への選択肢、営業販促面の未来像などなど実に多くの「でこぼこ」が存在しているのです。お互いのリーチの長さを測り、パンチを繰り出す接点の中から生まれるものは、独自な骨格となります。敷地の中に形成された壁の存在は、まさにそのせめぎ合いの中から生まれた美の出現とも言えるでしょう。

soon